2022年に公開され、第46回日本アカデミー賞で優秀作品賞をはじめ多くの賞を受賞した映画『月の満ち欠け』。
大泉洋さん、有村架純さん、目黒蓮さん(Snow Man)、柴咲コウさんといった豪華キャストが集結したこの作品は、「もう一度、あなたに逢いたい」という強い願いが起こす奇跡を描いた、壮大なラブストーリーとして宣伝されました。
しかし、映画を観た人々の感想を調べてみると、「感動した」「涙が止まらなかった」という絶賛の声がある一方で、「気持ち悪い」「怖い」「意味がわからない」といった、正反対の意見も数多く見受けられます。
なぜ、愛をテーマにしたはずのこの映画が、これほどまでに観る人によって感想が真っ二つに割れるのでしょうか?
この記事では、映画『月の満ち欠け』が「気持ち悪い」と言われてしまう理由を、ネタバレを交えながら徹底的に解説します。
物語の全貌から登場人物の複雑な関係性、原作との違いや「突っ込みどころ」とされている点まで、あなたの疑問やモヤモヤをすべて解消できるよう、詳しく紐解いていきます。
この記事のポイント
- 映画『月の満ち欠け』が「気持ち悪い」「怖い」と言われる5つの理由を徹底解剖
- 【ネタバレ】複雑な物語の全貌と登場人物の相関図を分かりやすく解説
- 原作小説との違いや、映画の「突っ込みどころ」とされている部分の真相
- 主演の大泉洋さんをはじめ、有村架純さん、目黒蓮さんら豪華キャストの役どころ
映画『月の満ち欠け』が気持ち悪い・怖いと評価される理由
多くの観客が感動の涙を流した一方で、なぜ一部の人はこの映画に「気持ち悪い」や「怖い」といったネガティブな感情を抱いたのでしょうか。
その理由は、物語の根幹をなすテーマや設定、そしてキャラクターの行動に隠されています。
ここでは、その具体的な理由を5つのポイントに分けて詳しく見ていきましょう。
理由1:純愛ではなく「不倫」と「ストーカー」に近い執着心

この物語が「気持ち悪い」と感じられる最大の要因は、中心となる恋愛関係が、多くの人がイメージする「純愛」とはかけ離れている点にあります。
物語の鍵を握る正木瑠璃さん(有村架純さん)と大学生・三角哲彦さん(目黒蓮さん)の恋は、正木瑠璃さんが既婚者であることから始まる「不倫関係」です。
もちろん、彼女が夫からDVを受けていたという同情すべき背景はありますが、それでもこの関係が許されざる恋であることに変わりはありません。
さらに問題なのは、この恋の成就を願う正木瑠璃さんの「想い」の強さです。
彼女は「月のように死んで、生まれ変わる」と語り、愛する三角さんにもう一度会うために、何度も転生を繰り返します。
この行動は、一途な愛の奇跡として描かれていますが、見方を変えれば、それはもはや愛というより「執着」や「怨念」に近い、一種のストーカー的な行為とも受け取れてしまいます。
自分の人生を終えた後も、他人の人生に介入してまで一人の男性を追いかけ続ける。
この一方的で強烈な執念に、観る人は純粋な感動よりも、ある種の不気味さや自己中心的な印象を抱いてしまうのです。
この映画は、その「想い」の是非を問いません。
ただ、それがいかに強力で、時空さえも超える力を持つかを描いています。
しかし、その根底にあるのが社会的に許されない不倫関係であるため、観客は手放しでその愛を応援することができず、結果として「気持ち悪い」という感情的な抵抗が生まれるのでしょう。
理由2:倫理的に問題?中年男性と少女の再会シーン
映画のクライマックスで描かれる、ある「気まずいシーン」も、多くの観客に強烈な違和感を与えました。
それは、何度も生まれ変わりを繰り返した正木瑠璃さんの魂が、最終的に7歳の少女・緑坂るりちゃん(小山紗愛さん)の身体に宿り、40代になった三角さん(目黒蓮さん)と再会を果たす場面です。
物語上は、数十年の時を超えた恋人たちの感動的な再会シーンのはずです。
しかし、スクリーンに映し出されるのは、どう見ても「中年男性」と「幼い少女」。
この二人が、かつての恋人同士として抱き合う(かのような演出がされる)光景は、倫理的な観点から「不適切だ」「気持ち悪い」と感じる人が続出しました。
もちろん、映画はファンタジーであり、二人の魂が結ばれるという内面的な真実を描こうとしています。
監督も、このシーンでは若い頃の有村架純さんと目黒蓮さんのイメージ映像を重ねることで、観客の抵抗感を和らげようと工夫しています。
しかし、多くの観客にとって、視覚的な現実のインパクトはあまりにも強烈です。

ファンタジーの世界観が、現実社会のタブーの前に崩壊してしまう瞬間と言えるかもしれません。
「中身は大人でも、身体は子供」という設定は、観客に「もし自分の子供の身体が乗っ取られたら?
」という恐怖を想起させ、感動よりも生理的な嫌悪感や恐怖心(ホラー感)を強く引き起こす結果となってしまったのです。
理由3:DV夫・正木竜之介の狂気と罰せられない理不尽さ

物語に強烈なサスペンスと恐怖をもたらすのが、初代・正木瑠璃さんの夫である正木竜之介さん(田中圭さん)の存在です。
彼は瑠璃さんに対して「とんだはずれくじだったな」といった暴言を吐き、精神的・肉体的なDVを行う、まさにモラハラDV夫として描かれています。
彼の狂気はそれだけにとどまりません。

映画の後半、彼は2代目の生まれ変わりである小山内瑠璃さん(菊池日菜子さん)が乗る車を執拗に追いかけ、結果的に彼女とその母・梢さん(柴咲コウさん)が命を落とす交通事故を誘発します。

にもかかわらず、彼がその罪で罰せられる描写は一切ありません。
この「罰せられない悪」の存在が、観客に大きなストレスと「理不尽さ」を感じさせます。
物語は、あくまで瑠璃さんの魂が三角さんと再会するという「超自然的な正義」の成就に焦点を当てています。
そのため、正木竜之介さんは物語を動かすための障害物としては機能しますが、現実的な法の裁きを受けるべき犯罪者としては扱われないのです。
愛する妻子を殺される原因を作った男が何のお咎めもなしに生きている。
この解決されない現実的な不正義が、ファンタジーの感動に水を差し、「後味が悪い」「気持ち悪い」という感想に繋がっています。
私自身も、この点にはかなりモヤモヤしました。
田中圭さんの演技が素晴らしいだけに、そのキャラクターの胸糞の悪さが際立ち、なぜ彼が罰せられないのか、という疑問が最後まで頭から離れませんでした。
理由4:ご都合主義?多すぎる「突っ込みどころ」
ファンタジー作品において、観客が物語に没入するためには、その世界観における「ルールの説得力」が重要です。
しかし、『月の満ち欠け』には、そのルールが曖昧で「ご都合主義」と感じられる点が多々あり、これが「つまらない」「意味がわからない」という感想の一因となっています。
具体的には、以下のような「突っ込みどころ」が指摘されています。
- 都合よく近くに生まれ変わりすぎ問題: なぜ瑠璃さんの魂は、必ず物語の関係者のすぐ近くに生まれ変わるのでしょうか?
広大な世界の中で、あまりにも都合の良い偶然が重なるため、奇跡というより作り話感が際立ってしまいます。 - 三角さんの見た目が変わらない問題: 物語は27年以上の歳月を描いているにもかかわらず、三角さんを演じる目黒蓮さんの見た目が、年を重ねた中年期になってもほとんど変わらない点も、多くの観客を混乱させました。
これは、若い恋人たちのイメージを保つための演出でしょうが、リアリティラインを大きく損なっています。 - 周りの人が信じすぎ問題: 「娘が誰かの生まれ変わりだ」という、常識では考えられない話を、登場人物たちが比較的すんなりと受け入れていく展開にも違和感を覚える声があります。
特に、親友のゆいさん(伊藤沙莉さん)が、自分の娘の身体が親友に乗っ取られている状況を受け入れ、協力する姿は、感動よりも不気味さを感じさせます。 - 時代考証の甘さ: 1980年代のシーンで、当時のものとは思えない小道具やセットが使われているなど、細かな時代考証の甘さを指摘する声もありました。
これらの「突っ込みどころ」は、一つ一つは些細なことかもしれません。
しかし、これらが積み重なることで、観客は物語への没入感を削がれ、冷めた視点で作品を分析し始めてしまいます。
奇跡を信じさせるための説得力が不足しているため、信じられない観客にとっては、物語がただの「非現実的なお話」に成り下がってしまうのです。
理由5:感動と恐怖の不協和音!ホラー映画に感じる鑑賞後感
これまで挙げてきた4つの理由が複雑に絡み合った結果、この映画は「感動的なラブストーリー」と「サイコホラー」という、全く異なる二つの顔を持つことになりました。
- 愛ではなく「執着」
- 倫理的に危うい「中年男性と少女」の構図
- 罰せられない「DV夫」という理不尽さ
- 物語の説得力を欠く「ご都合主義」
これらの要素が、美しい映像や感動的な音楽、俳優陣の熱演といったポジティブな要素と混ざり合い、奇妙な不協和音を生み出しています。
特に、自分の子供の身体が、見知らぬ誰かの過去の恋愛を成就させるための「器」として使われるという構図は、親の視点から見れば悪夢以外の何物でもありません。
愛する娘の人格が、前世の記憶に乗っ取られていく。
これは、もはや「生まれ変わり」というファンタジーではなく、「憑依」や「乗っ取り」というホラーの領域です。
結果として、映画を観終わった後に残るのは、純粋な感動ではなく、ゾッとするような後味の悪さや、割り切れないモヤモヤとした感情。
これが、『月の満ち欠け』を観て「気持ち悪い」「怖い」と感じる人が後を絶たない、最大の理由なのでしょう。
この映画は、観る人の価値観や倫理観を試す、一種のリトマス試験紙のような作品なのかもしれません。
ネタバレ解説!映画『月の満ち欠け』の気持ち悪いと言われる物語の全貌
「気持ち悪い」「怖い」と言われる理由がわかったところで、次は物語の核心に迫っていきましょう。
複雑な時系列と登場人物の関係を整理すれば、なぜこの物語がそれほどまでに物議を醸すのか、より深く理解できるはずです。
ここでは、ネタバレ全開で物語のすべてを解説します。
そもそも『月の満ち欠け』はどんな内容の物語?
『月の満ち欠け』はどんな内容?どんな物語ですか?
映画『月の満ち欠け』は、一言で言えば「時空を超えた輪廻転生のラブストーリー」です。
物語は、現代と過去の二つの時間軸で進みます。
現代パートでは、主人公の小山内堅さん(大泉洋さん)が、不慮の事故で愛する妻・梢さん(柴咲コウさん)と娘・瑠璃さん(菊池日菜子さん)を亡くし、悲しみに暮れています。
そんな彼の元に、三角哲彦さん(目黒蓮さん)と名乗る男が現れ、「あなたの娘さんは、かつて自分が愛した女性『正木瑠璃』の生まれ変わりだったかもしれない」と衝撃の事実を告げます。
過去パートでは、1980年代を舞台に、大学生の三角哲彦さんと、人妻である正木瑠璃さん(有村架純さん)の許されざる恋が描かれます。
全く無関係に見えた二つの物語が、「瑠璃」という名前の女性を介して繋がり、数十年の時を超えた愛の奇跡の真相が明らかになっていく、という内容です。
物語を理解する鍵!複雑な登場人物と相関図
この映画の物語は、登場人物の名前や時代設定が複雑に絡み合っているため、一度観ただけでは混乱してしまうかもしれません。
特に「瑠璃」という名前の人物が複数登場し、誰が誰の生まれ変わりなのかを把握するのが重要になります。
ここで、物語の全体像を理解するために、主要な登場人物とその関係性を表にまとめました。

| 登場人物(キャスト) | 役割・関係性 | 瑠璃(魂)との繋がり |
| 小山内 堅(大泉 洋さん) | 物語の主人公。 元建築士。 妻・梢と娘・瑠璃を事故で亡くし、失意の日々を送る。 三角から娘の生まれ変わりについて聞かされ、真相を追うことになる。 |
2番目の生まれ変わりである「小山内瑠璃」の父親。 |
| 三角 哲彦(目黒 蓮さん) | 1980年代に大学生だった青年。 バイト先のレコード店で正木瑠璃と出会い、恋に落ちる。 彼女の死後も一途に想い続け、生まれ変わりを探し求める。 |
初代「正木瑠璃」の恋人であり、魂が探し求める相手。 |
| 正木 瑠璃(有村 架純さん) | 物語のすべての発端となる女性。 正木竜之介の妻だが、夫からのDVに苦しんでいる。 三角と運命的な恋に落ちるが、悲劇的な死を遂げる。 |
初代の魂。 この後、何度も生まれ変わる。 |
| 小山内 瑠璃(菊池 日菜子さん) | 小山内夫妻の娘。 7歳の時に高熱を出し、初代・正木瑠璃の記憶が覚醒する。 高校卒業直後に母・梢と共に交通事故で亡くなる。 |
2代目の魂。 正木瑠璃の生まれ変わり。 |
| 緑坂 るり(小山 紗愛さん) | 小山内瑠璃の親友だった緑坂ゆいの娘。 彼女もまた7歳で記憶が覚醒し、三角との再会を果たすために小山内の前に現れる。 |
3代目の魂。 小山内瑠璃の生まれ変わり。 |
| 小山内 梢(柴咲 コウさん) | 小山内堅の妻で、瑠璃の母。 娘の異変(前世の記憶)に薄々気づいていた。 娘と共に交通事故で亡くなる。 |
2代目の生まれ変わりである「小山内瑠璃」の母親。 |
| 正木 竜之介(田中 圭さん) | 初代・正木瑠璃の夫。 エリートだが嫉妬深く、妻に暴力を振るう。 瑠璃の死後も彼女の生まれ変わりに執着し、悲劇を引き起こす。 |
初代「正木瑠璃」の夫。 物語のヴィラン(悪役)。 |
| 緑坂 ゆい(伊藤 沙莉さん) | 小山内瑠璃の高校時代の親友。 瑠璃から生前に「生まれ変わり」の話を聞かされており、娘・るりがその生まれ変わりだと信じ、小山内や三角に協力する。 |
3代目の生まれ変わりである「緑坂るり」の母親。 |
この相関図を見ればわかる通り、物語の核心は「正木瑠璃(有村架純さん)の魂が、恋人だった三角哲彦さん(目黒蓮さん)に会うために、小山内瑠璃→緑坂るりと生まれ変わりを繰り返す」という点にあります。
そして、主人公の小山内堅さん(大泉洋さん)は、その壮大な愛の物語に巻き込まれていく、観客と同じ視点を持つ存在なのです。
悲劇の発端…正木瑠璃の死因は?
月の満ち欠けの瑠璃の死因は?
物語のすべての始まりである、初代・正木瑠璃さん(有村架純さん)の死。
彼女の死因は、夫・正木竜之介さんから逃げようとした際に起きた「鉄道事故」です。
DV夫である竜之介さんとの離婚を決意した瑠璃さんは、荷物をまとめて家を出ます。
しかし、それに気づいた竜之介さんが彼女を追いかけ、駅のホームで揉み合いになります。
その際、瑠璃さんは線路にカバンを落としてしまい、それを拾おうと線路に下りたところ、進入してきた電車にはねられて亡くなってしまうのです。
この悲劇的な死が、彼女の魂に「三角にもう一度会いたい」という強い未練を残し、終わることのない輪廻転生の旅へと駆り立てることになります。
ちなみに、2代目の小山内瑠璃さんの死因は「交通事故」であり、初代の死因とは異なる点も押さえておきましょう。
主演は誰?有村架純さんと目黒蓮さんの共演は?
月の満ち欠けの主演は誰ですか?有村架純さんと目黒蓮さんは共演していますか?
よくある質問として、この映画のキャストに関するものがあります。
まず、映画『月の満ち欠け』の主演は、主人公・小山内堅さんを演じた大泉洋さんです。
彼は、幸せな家庭を築いていた頃の若々しい姿から、妻子を失い、老いと哀愁を漂わせる50代の姿まで、27年という長い歳月を見事に演じ分け、日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞しました。
そして、有村架純さんと目黒蓮さんは、もちろん共演しています。
二人は、物語の過去パートで、運命的な恋に落ちる正木瑠璃さんと三角哲彦さんを演じ、その儚くも美しい恋愛模様が物語の感動の核となっています。
この二人もそれぞれ助演女優賞、助演男優賞・新人俳優賞を受賞しており、その演技力が高く評価されています。
その他、小山内さんの妻・梢さん役に柴咲コウさん、狂気の夫・正木竜之介さん役に田中圭さん、キーパーソンとなる親友・緑坂ゆいさん役に伊藤沙莉さんと、日本の映画界を代表する実力派俳優が脇を固めているのも、この映画の大きな見どころです。
原作小説との違いは?映画版で省略されたエピソード
映画『月の満ち欠け』は、佐藤正午さんの同名小説を原作としています。
映画は原作の骨子を忠実に再現していますが、上映時間の都合上、いくつかの重要なエピソードが省略・改変されています。
最も大きな違いは、原作に存在する「3番目の生まれ変わり」が登場しないことです。
原作では、緑坂るりちゃんの次に、さらに別の少女「小沼希美」として瑠璃の魂が生まれ変わります。
そして、この希美の物語を通じて、DV夫・正木竜之介さんのその後の人生や、彼がなぜ瑠璃に執着し続けたのかという内面がより深く描かれます。
映画ではこの部分が丸ごとカットされており、正木竜之介さんは単純な「狂気の悪役」として描かれるに留まっています。
また、映画は観客が初代・正木瑠璃さんに感情移入しやすいように、彼女が置かれた状況を原作よりもさらに不遇なものとして描いています。
これにより、彼女の不倫という行動に正当性を持たせ、「純愛」の側面を強調しようという意図が見られます。
これらの改変は、複雑な物語を2時間強の映画としてまとめるための、巧みな判断と言えるでしょう。
しかし、原作の持つ多面的なキャラクター描写や、人間の業の深さを描いた部分が削ぎ落とされたことで、物語が少し単純化されてしまったと感じる原作ファンも少なくないようです。
【コラム】本当に月の満ち欠けで気持ち悪くなる?科学的な理由
映画のタイトルにもなっている「月の満ち欠け」。
フィクションの世界だけでなく、現実世界でも「満月の夜は体調が悪くなる」「気分が落ち込む」といった話を聞いたことはありませんか?
実はこれ、あながち迷信とも言い切れないようです。
科学的には、いくつかの要因が考えられています。
一つは、月の引力の影響です。
満月や新月の時期は、月の引力が地球に強く働き、潮の満ち引きが大きくなります。
人間の身体の約60%は水分でできているため、この引力が体内の水分バランスに影響を与え、むくみや頭痛、だるさを引き起こす可能性があると言われています。
また、月の光による睡眠への影響も指摘されています。
満月の夜は非常に明るいため、その光が睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌を抑制し、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりすることがあります。
睡眠不足は、心身の不調に直結しますよね。
もちろん、「満月の日は不調になる」という思い込み(プラセボ効果)のような、心理的な要因も大きいとされています。
映画『月の満ち欠け』を観て感じたモヤモヤも、もしかしたら月の不思議な力が関係している…なんて考えると、少し面白いかもしれませんね。
まとめ:『月の満ち欠け』が気持ち悪いと感じるかはあなた次第
ここまで、映画『月の満ち欠け』が「気持ち悪い」と言われる理由から、物語の全貌までを詳しく解説してきました。
この映画は、観る人の価値観や人生経験によって、受け取り方が180度変わる、非常に稀有な作品です。
一途な愛が起こした奇跡の物語と捉えれば、これ以上ない感動的なラブストーリーになります。
しかし、登場人物の行動を現実の倫理観に照らし合わせれば、それは恐ろしい執念が引き起こしたサイコホラーにも見えてきます。
どちらの感想が正しいというわけではありません。
この映画の本当の面白さは、むしろ、そのように多様な解釈を許容し、観る者に「愛とは何か」「運命とは何か」という深い問いを投げかける点にあるのかもしれません。
もしあなたが映画を観て、『月の満ち欠け』が気持ち悪いと感じたとしても、それは決してあなたがおかしいわけではなく、この映画が持つ多面的な魅力(あるいは毒)を敏感に感じ取った証拠と言えるでしょう。
この記事で解説した内容をまとめます。
- 純愛とは言えない関係性: 物語の中心にあるのは不倫から始まる恋愛であり、一人の男性に会うために転生を繰り返す瑠璃さんの行動は、純愛というより強い「執着心」として描かれているため、不快感を覚える人がいます。
- 倫理的な問題点: 物語のクライマックスである中年男性と幼い少女の再会シーンは、視覚的な違和感や倫理的な観点から「気まずい」「怖い」と感じられています。
- 罰せられない悪役の存在: DVや事故誘発の原因となった正木竜之介さんが法的に罰せられない展開は、観客に「理不尽さ」や後味の悪さを感じさせます。
- 物語の突っ込みどころ: 都合の良い偶然が重なる展開や、時系列の矛盾など、ご都合主義と感じられる点が複数あり、物語への没入を妨げる要因となっています。
- ホラー映画のような後味: これらの要素が組み合わさることで、感動的なラブストーリーのはずが、人の執念や憑依といったテーマを扱うホラー映画のような不気味な後味を残します。
- 物語の全貌と相関図: 物語は、正木瑠璃の魂が恋人の三角に会うために、小山内瑠璃→緑坂るりと生まれ変わりを繰り返す話であり、主人公の小山内堅はその運命に巻き込まれていきます。
- 初代・瑠璃の死因: すべての発端となった正木瑠璃の死因は、夫から逃げる際の鉄道事故です。
- 豪華キャストの共演: 主演は大泉洋さんで、有村架純さんと目黒蓮さんは過去パートの恋人役として共演しています。
- 原作との違い: 映画版では、原作に登場する「3番目の生まれ変わり」のエピソードが省略され、物語がよりシンプルに整理されています。