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「千と千尋の神隠し」の白いやつの正体は?おしら様やハクの謎を徹底解説!

2001年の公開から20年以上経った今も、私たちの心を掴んで離さないスタジオジブリの不朽の名作『千と千尋の神隠し』。
不思議な神々の世界に迷い込んだ少女・千尋の成長を描くこの物語は、観るたびに新しい発見がある、まさにスルメのような魅力を持っています。

特に、作中に登場する個性豊かな「八百万の神々」は、物語に深みと彩りを与える重要な存在です。
そんな神々の中でも、ふと「あの、白くて大きいキャラクターは一体何者なんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?

「千と千尋 白いやつ」と検索するあなたの頭の中には、もしかしたら大根のような姿をした優しい神様が浮かんでいるかもしれません。
あるいは、白い衣装をまとい、白竜へと姿を変えるミステリアスな少年「ハク」のことかもしれませんね。
はたまた、ハクを追い詰めた、無数の白い紙の正体が気になっているのかもしれません。

この記事では、そんなあなたの疑問にすべてお答えします。
『千と千尋の神隠し』に登場する「白いやつ」の正体を、モデルとなった日本の民話や文化を交えながら、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説していきます。

 

この記事でわかる4つのポイント

  • ポイント1:多くの人が「白いやつ」として思い浮かべる、大根のような神様の正体は「おしら様」。そのルーツは日本の奥深い民話にありました。
  • ポイント2:白い衣装と白竜の姿を持つ少年「ハク」もまた重要な「白い」存在。彼の物語には、現代社会へのメッセージが込められています。
  • ポイント3:ひよこの姿が愛らしい「オオトリ様」など、油屋に集うユニークな神々の正体と、そのちょっぴり切ない背景にも迫ります。
  • ポイント4:キャラクターの正体だけでなく、モデルや背景、さらには人気の関連グッズまで網羅。あなたの『千と千尋』への理解が何倍にも深まります。

この記事を読み終える頃には、あなたは『千と千尋の神隠し』の新たな魅力を発見し、もう一度、あの不思議な世界へと旅立ちたくなっているはずです。

 

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「千と千尋 白いやつ」の正体は?大根の神様おしら様を徹底解剖

シネパラ参照

『千と千尋の神隠し』の世界には、数えきれないほどの神様が登場しますが、「白くて印象的なキャラクターは?」と聞かれて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが、あのふくよかで優しい神様ではないでしょうか。
この章では、その正体を徹底的に解き明かしていきます。

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あの白いやつの名前は「おしら様」

そらの上店参照

結論から言うと、あなたが気になっているであろう、あの白くて大きな大根のようなキャラクターの名前は「おしら様」です。

その姿は非常にユニークで、一度見たら忘れられません。
全体的にツルリとした真っ白な体は、まるで立派な大根のよう。
口ひげのように見える二本の突起がチャームポイントで、赤いふんどしを締め、頭には朱塗りの盃を逆さにかぶっています。

おしら様の最も印象的なシーンといえば、やはり千尋とのエレベーターの場面でしょう。
人間であることに気づかれまいと息を殺す千尋と、巨大なおしら様が二人きりで乗り合わせるシーンは、見ているこちらもドキドキしてしまいます。
しかし、おしら様は千尋の存在に気づいても、騒ぎ立てることもなく、ただ静かに佇んでいます。
それどころか、先輩のリンが付き添えなくなった後、まるで千尋を守るかのように、湯婆婆のいる最上階まで無言でエスコートしてくれるのです。
言葉を交わさずとも伝わるその優しさに、思わず心が温かくなった方も多いのではないでしょうか。

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おしら様はなんの神様?モデルと由来を深掘り

劇中で「大根の神様」として描かれているおしら様ですが、その背景には、宮崎駿監督の深い知識に裏打ちされた、日本の伝統的な民間信仰が存在します。

まず、映画の中での設定ですが、絵コンテには「部品は全部大根です」と書かれている通り、彼は農耕を司る神様の一種として登場します。
しかし、そのモデルとなった実在の「おしら様」は、もっと複雑で奥深いルーツを持つ神様なのです。

実在の「おしら様」は、主に日本の東北地方で古くから信仰されてきた「家の神」です。
そのご利益は多岐にわたり、映画で描かれた農業の神様としての一面の他に、養蚕(カイコを育てて絹糸をとること)の神、馬の神としても崇められてきました。

特筆すべきは、おしら様の誕生にまつわる、少し悲しい伝説「馬娘婚姻譚(ばむすめこんいんたん)」です。

昔、ある農家に美しい娘がいました。
娘は家の飼い馬と大変仲が良く、いつしか二人は恋に落ち、夫婦になってしまいます。
その関係を知った父親は激怒し、馬を殺して桑の木に吊るしてしまいました。
愛する馬の死を知った娘が、その首にすがりついて泣き悲しんでいると、怒り心頭の父親は馬の首を切り落としてしまいます。
すると、娘は切り落とされた馬の首に飛び乗ったまま、天へと昇っていきました。
この娘と馬が一体となって「おしら様」という神様になったのです。

この伝説から、おしら様は馬の守り神とされるようになりました。
さらに、後日譚では、天に昇った娘が両親の夢枕に立ち、カイコの育て方を教えたことから、養蚕の神様としても信仰されるようになったと言われています。

このように、本来のおしら様は、桑の木で作られた男女一対の人形をご神体とし、複雑な伝説を持つ神様です。
宮崎監督は、この奥深い民間信仰の本質である「農耕の神」という側面を抽出し、「誰が見ても親しみやすい大根の姿」という形に見事に翻案したのです。
複雑な背景をセリフで説明するのではなく、キャラクターデザインだけでその本質を観客に直感させる手腕は、まさに圧巻の一言ですね。

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大根の神様が優しい理由と「かわいい」と人気の秘密

当サイト作成イメージ画像

おしら様が、神々の世界に迷い込んだ人間の少女・千尋に対して、なぜあんなにも優しかったのでしょうか。
その答えも、実はモデルとなった民間信仰の中に隠されています。

東北地方で信仰されてきたおしら様は、「子どもが大好き」な神様であるという伝承があるのです。
この伝承を知ると、エレベーターでの彼の行動が、単なる偶然ではなく、幼い千尋を守ろうとする神様としての優しさだったのだと分かり、より一層キャラクターに深みを感じられます。

また、おしら様は登場シーンこそ少ないものの、非常に人気の高いキャラクターです。
あるアンケートでは、『千と千尋の神隠し』に登場する好きな神様ランキングで、ハク、オオトリ様に次ぐ第3位に輝いています。

その人気の秘密は、やはりその「かわいさ」にあるでしょう。
丸みを帯びたフォルム、のっそりとした愛嬌のある動き、そして言葉を発さずとも伝わる穏やかで優しい雰囲気。
すべてが絶妙なバランスで融合し、観る者の心を和ませてくれます。
オクサレ様が綺麗になった後、他のお客さんと一緒にはしゃいでいる姿も、とても微笑ましいですよね。

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ファン必見!おしら様の人気グッズを紹介

【GBL】千と千尋の神隠し バブルボディ おしらさま ミニより

その根強い人気から、おしら様は数多くの公式グッズが展開されています。
ここでは、特に人気のあるアイテムをいくつかご紹介します。
「おしら様のグッズが欲しい!」と思っていた方は、ぜひ参考にしてみてください。

商品名 種類 価格帯 特徴
バブルボディ おしらさま ミニ フィギュア 1,500円~2,000円 劇中で踊る陽気な姿を再現。上半身がゆらゆらと揺れる仕様になっており、デスクに飾れば癒されること間違いなしです。
指人形 指人形 300円~900円 手軽にコレクションできるジブリグッズの定番。オオトリ様など、他の神様とセットで集めるファンも多い人気商品です。
ぽってりゆらゆらおきあがりこぼし おきあがりこぼし 900円~2,000円 倒しても健気に起き上がる姿が愛らしいインテリアトイ。その名の通り、ぽってりとしたフォルムが忠実に再現されています。
バケットハット オシラサマ アパレル 約6,600円 大人のためのジブリブランド「GBL」から発売。さりげないデザインで、日常のファッションに取り入れられるおしゃれなアイテムです。

 

巻本 栞
おしら様、映画ではあんなに可愛らしいのに、元の伝説は馬と娘さんの悲恋物語だったなんて…。知ると余計にあの優しい眼差しが心に沁みますね。静かなエレベーターの中で、千尋の不安を黙って受け止めてくれていたのかなって。
銀馬 匠
優れた映画は、緻密な設計図のようだ。宮崎監督は、その複雑な民話を『無口で心優しい大根の神様』という一点に集約させた。キャラクターの背景を語らずとも、その本質を観客に直感させる…実に見事な演出だ。情報の取捨選択が、物語の没入感を決定づけている好例だな。

 

「千と千尋 白いやつ」は他にも?ハクや式神、オオトリ様まで解説

「千と千尋の白いやつ」と聞いて、おしら様以外にも思い浮かぶキャラクターがいるかもしれません。
この章では、もう一人の重要な「白い」キャラクターであるハクや、ハクを襲った白い紙の正体、そして同じく人気の高い白い(?)神様について、さらに深く掘り下げていきます。

もう一人の白いやつ?謎多き少年「ハク」の正体

千と千尋の神隠し公式参照

おしら様と並んで、「白いやつ」の候補として挙げられるのが、物語の鍵を握るミステリアスな少年「ハク」です。

ハクと「白」の結びつきは非常に強く、二つの側面から彼を象徴しています。
一つは、彼が普段身にまとっている白い水干(すいかん)という衣装。
そしてもう一つが、彼の真の姿である、天を駆ける雄大な白竜です。

物語の終盤で明かされる通り、ハクの本当の名前は「ニギハヤミコハクヌシ」
これは、彼が千尋のかつての住まいの近くを流れていた「コハク川」の主(神様)であったことを意味します。

千と千尋の神隠し公式参照

千尋が幼い頃、川に落ちた靴を拾おうとして溺れかけたことがありました。
その時、彼女の命を救ったのが、コハク川の主であったハクだったのです。
物語のクライマックス、千尋がこの遠い記憶を呼び覚まし、彼の本当の名前を告げるシーンは、何度見ても胸が熱くなります。
名前を取り戻したハクが、竜の姿から少年の姿へと戻っていく映像美は、まさに圧巻です。

では、なぜ川の神様であるハクが、湯婆婆のもとで働いていたのでしょうか。
その理由は、現代社会が抱える問題を映し出す、非常に重要な設定にあります。
ハクが主として宿っていたコハク川は、マンション建設のために埋め立てられてしまいました。
帰る場所を失ったハクは、生きるために湯婆婆に弟子入りし、魔法の力を得ようとしましたが、その代償として名前を奪われ、湯屋に縛り付けられてしまったのです。

これは、人間の都合による自然破壊が、そこに宿る神聖な存在(自然そのもの)の居場所と尊厳を奪ってしまうという、宮崎監督が多くの作品で描き続けてきたテーマの表れです。
ゴミで汚染された「オクサレ様」が、本来は名のある川の神だったように、ハクの物語もまた、私たち人間への痛烈なメッセージを内包しているのです。

銭婆の魔法?ハクを襲った「白い紙」の正体は式神

竜の姿になったハクが、無数の白い紙に切り刻まれるように攻撃される衝撃的なシーンを覚えているでしょうか。
「あの白い紙は何だったんだろう?」と疑問に思った方も多いはずです。

あの鳥のような形をした白い紙の正体は「式神(しきがみ)」です。
式神とは、陰陽師などの術者が使役する霊的な存在のことで、この場合は湯婆婆の双子の姉である銭婆(ぜにーば)が、ハクに盗まれた「魔女の契約印」を取り返すために送り込んだものでした。

興味深いのは、この式神のデザインの元ネタです。
そのヒラヒラとしたギザギザの形は、日本の神社でよく見かける「紙垂(しで)」がモデルになっています。

紙垂は、神社の鳥居や拝殿に飾られている注連縄(しめなわ)から垂れ下がっている白い紙のことです。
これには非常に神聖な意味があり、その場所が清浄な空間であることを示し、不浄なものや災厄を祓う結界の役割を持っています。
また、そのギザギザの形は「雷」を模しているとも言われ、稲妻が豊作をもたらすことから、五穀豊穣の願いも込められているのです。

宮崎監督は、この「清浄」と「守護」の象徴である紙垂を、あえて魔女が操る攻撃的な「式神」として描きました。
神聖なシンボルが、呪いの道具として使われるというこの皮肉な演出は、銭婆の魔力の強大さを視覚的に示すと同時に、純粋な存在である白竜(ハク)が、穢れた力によって傷つけられるという構図を強烈に印象付けています。
「白」と「白」の対決でありながら、その本質は「神聖」と「呪術」という真逆のものであるという、非常に巧みな表現と言えるでしょう。

ひよこみたいな神様「オオトリ様」の切ない設定

雑学探求心より

白くて丸い、という点では、ひよこの姿をした神様「オオトリ様」も忘れられない存在です。
「千と千尋 ひよこ」と検索されることも多い、非常に人気の高いキャラクターですね。

オオトリ様は、いつも大勢で行動し、湯屋のお風呂にぷかぷかと浮かんでいる姿が何とも言えず愛らしい神様です。
そのコミカルな様子は、物語の癒し担当と言っても過言ではありません。

しかし、その愛らしい見た目の裏には、少し切ない設定が隠されています。
公式のパンフレットなどによると、オオトリ様は「鶏に成長することができずに死んでしまったヒヨコの神様」なのだそうです。
卵から孵ることができなかったり、天敵に襲われたりして、短い生涯を終えたヒナたちの魂が集まって神様になった存在なのです。

その名前「オオトリ様」も、音だけ聞くと「大きな鳥(大鳥)」を連想させます。
これは、大きな鶏になりたかった彼らの叶わぬ願いが名前に込められているのかもしれません。
そう考えると、湯屋で楽しそうに過ごす彼らの姿が、より一層愛おしく、そして少しだけ切なく見えてきますね。

その人気は絶大で、前述のアンケートではハクに次ぐ第2位にランクイン。
ぬいぐるみやおもちゃはもちろん、高級ブランド「ロエベ」とのコラボ商品が発売されるなど、数多くのグッズが展開されています。

油屋に集う個性豊かな神様一覧

『千と千尋の神隠し』の舞台である油屋には、これまで紹介した神様以外にも、日本の神話や民話をモチーフにした、実に個性的な八百万の神々が疲れを癒しにやってきます。
ここでは、特に印象的な神様を一覧でご紹介します。
この一覧を見れば、あなたが気になっていた他のキャラクターの正体もわかるかもしれません。

神様の名前 外見・特徴 モデル・元ネタ
オクサレ様 / 河の神 当初はヘドロとゴミにまみれた悪臭を放つ巨大な塊。本来は翁の面のような顔を持つ、気高い龍の姿をしています。 宮崎監督が実際に川掃除をした際に、川底から自転車を引き上げたという実体験が元になっています。人間社会の汚染によって苦しむ自然の象徴です。
春日様 紫の冠と緋色の官衣をまとい、蔵面(ぞうめん)と呼ばれる舞楽の面をつけた、姿の見えない神様。船に乗って集団でやってきます。 奈良県にある世界遺産「春日大社」が名前の由来とされています。その高貴な出で立ちは、日本の伝統的な神様のイメージを反映しています。
牛鬼 鹿のような立派な角を持ち、赤ら顔をした鬼のような姿の神様。宴会でごちそうを食べているシーンが印象的です。 主に西日本に伝わる「牛鬼(うしおに)」という妖怪がモデルと考えられます。ただし、作中では恐ろしい妖怪ではなく、油屋を訪れる客人の一人として描かれています。
おなま様 蓑(みの)をまとい、手には大きな包丁を持った、鬼のような姿の神様。橋の上で千尋とすれ違います。 秋田県の伝統行事「なまはげ」がモチーフです。なまはげは、怠け者を戒め、厄災を払い、豊作や豊漁をもたらす「来訪神」として知られています。

 

【まとめ】千と千尋の白いやつと神々の謎を再確認

この記事では、『千と千尋の神隠し』に登場する「白いやつ」の正体と、個性豊かな神々について詳しく解説してきました。
最後に、この記事の重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 千と千尋の白いやつの正体として最も有力なのは、大根の神様「おしら様」です。そのモデルは東北地方の複雑な民間信仰にあり、劇中では子供好きな優しい神様として描かれています。
  • 白い服と白竜の姿から、「ハク」もまた「白いやつ」と言えます。彼の正体は、人間による開発で住処を失った川の神「ニギハヤミコハクヌシ」でした。
  • ハクを襲った「白い紙」の正体は銭婆が操る式神で、その姿は神道における清浄のシンボル「紙垂」を皮肉にも模しています。
  • ひよこの姿をした「オオトリ様」は、愛らしい見た目とは裏腹に、鶏に成れなかったヒナの魂という切ない背景を持つ人気の神様です。
  • 本作には他にも、日本の神話や民話をモデルにした多種多様な八百万の神々が登場し、物語の世界に圧倒的な深みを与えています。

これらの背景を知ることで、『千と千尋の神隠し』という作品が、単なるファンタジーではなく、日本の豊かな文化や自然への敬意、そして現代社会への警鐘といった、深いメッセージに満ちていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ぜひ、次にご覧になる際は、今回ご紹介した神様たちの姿や行動に注目してみてください。
きっと、今まで気づかなかった新たな発見が、あなたを待っているはずです。

 

参考URL

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