2023年7月、多くのファンの期待を背負って放送が開始された新作アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。
伝説的な人気を誇る作品の再アニメ化とあって、放送前から大きな話題となっていました。
しかし、放送が始まると「るろうに剣心リメイクはひどい」「失敗作だ」といった厳しい声が聞こえてくるようになりました。
一方で、「原作に忠実で面白い」「作画が綺麗」といった肯定的な評価も存在し、賛否両論を巻き起こしています。
なぜ、これほどまでに評価が分かれているのでしょうか?
旧作ファンが抱く違和感の正体とは?
そして、まことしやかに囁かれる「打ち切り」の噂は本当なのでしょうか?
この記事では、るろうに剣心リメイクが「ひどい」と言われる理由を、声優や演出、作画など様々な角度から徹底的に掘り下げていきます。
さらに、打ち切りの噂の真相や、過去に「ひどい」と評されたOVA『新京都編』との比較も交えながら、リメイク版の評価の核心に迫ります。
この記事のポイント
- なぜリメイク版は「ひどい」と言われるのか?
旧作と比較した際の「演出」や「声優」に関する批判点を中心に、その理由を深く解説します。 - 打ち切りの噂は本当?
ファンの間で心配されている打ち切りの可能性について、2期・3期の放送情報をもとに真相を明らかにします。 - リメイク版の良いところは?
批判的な意見だけでなく、原作への忠実さや現代的な作画など、評価されているポイントも紹介します。 - OVA『新京都編』との比較
同じく厳しい評価を受けたOVA『新京都編』がなぜ「ひどい」と言われたのかを振り返り、リメイク版への期待を考察します。
るろうに剣心リメイクがひどいと言われる理由を徹底解説

多くのファンが楽しみにしていたはずのリメイク版。
しかし、なぜ「ひどい」という辛辣な言葉が飛び交うのでしょうか。
その背景には、あまりにも偉大すぎる旧作アニメの存在と、ファンの熱い想いがありました。
ここでは、具体的な批判点を7つの項目に分けて詳しく見ていきましょう。
最も批判の的となっている淡白な演出
リメイク版が「ひどい」と言われる最大の理由、それは「演出が淡白すぎる」という点にあります。
1996年から放送された旧作アニメは、ときに原作を大胆にアレンジし、アニメならではのダイナミックな演出で多くのファンの心を掴みました。
キャラクターの心情を深く掘り下げる間の取り方、感情を爆発させる迫力あるカット割り、そしてシーンを劇的に盛り上げるBGM。
これらが一体となり、視聴者の心を揺さぶる「熱量」を生み出していました。
しかし、リメイク版は原作のコマを忠実に再現することに重きを置いているためか、全体的にテンポが早く、一つ一つのシーンが事務的に進んでいく印象を受けます。
例えば、剣心が過去の罪と向き合うシリアスな場面や、仲間との絆が深まる感動的なシーンでも、旧作にあったような「タメ」や「余韻」が少なく、感情移入しにくいと感じるファンが多いのです。
「原作をなぞっているだけで、アニメーションとしての魅力が薄い」という意見は、この演出面への不満から来ていると言えるでしょう。
旧作のイメージが強すぎる!一新された声優キャストへの違和感

作品の印象を大きく左右するのが、キャラクターに命を吹き込む声優の存在です。
リメイク版では、キャストが一新されましたが、これも賛否を呼ぶ大きな要因となっています。
特に、主人公・緋村剣心役の涼風真世さん、神谷薫役の藤谷美紀さんをはじめとする旧作キャストの演技は、25年以上経った今でも多くのファンにとって「唯一無二」のものです。
そのため、新しいキャストの演技を聞いて、「イメージと違う」「しっくりこない」といった違和感を覚えてしまうのは、ある意味で仕方のないことかもしれません。
これは決して、新キャストの演技力が低いということではありません。
剣心役の斉藤壮馬さんや薫役の高橋李依さんも、実力のある人気声優です。
しかし、あまりにも旧作のイメージが強固なため、長年のファンほど、その違いに戸惑ってしまうのです。
主要キャストの新旧比較を以下にまとめてみました。
| キャラクター | 旧作キャスト | リメイク版キャスト |
|---|---|---|
| 緋村剣心 | 涼風真世 | 斉藤壮馬 |
| 神谷薫 | 藤谷美紀 | 高橋李依 |
| 明神弥彦 | 冨永みーな | 小市眞琴 |
| 相楽左之助 | うえだゆうじ | 八代拓 |
| 斎藤一 | 鈴置洋孝 | 日野聡 |
旧作を知らない新規ファンからは「特に違和感はない」という声も多く、この声優問題は、世代や作品への思い入れの深さによって評価が大きく分かれるポイントと言えます。
作画は綺麗だが「味」がない?ビジュアル面の賛否両論
リメイク版のビジュアルは、現代のアニメ技術によって非常に美しく、滑らかに描かれています。
キャラクターデザインも原作に忠実であり、特に薫が可愛らしくなったという点は多くの視聴者から好評です。
しかし、ここでも旧作ファンからは「綺麗すぎる」「味がない」といった意見が出ています。
旧作アニメの作画は、90年代特有のセル画の質感、影を強調した力強いタッチが特徴でした。
その少し荒削りながらも迫力のあるビジュアルが、明治という激動の時代を生きた剣客たちの物語に深みを与えていた、と感じるファンも少なくありません。
リメイク版の洗練された綺麗な作画は、新規ファンにとっては魅力的に映る一方で、旧作の持つ独特の「雰囲気」や「空気感」を愛していたファンにとっては、少し物足りなく感じてしまうのかもしれません。
原作に忠実すぎるが故の弊害とは?
リメイク版の大きな売りの一つが「原作の結末までを完全にアニメ化する」という点です。
旧作アニメは、原作が連載中だったこともあり、後半はアニメオリジナルの展開が多く含まれていました。
そのため、原作のストーリーを忠実に追うリメイク版の姿勢は、多くの原作ファンから歓迎されています。
しかし、その「忠実さ」が、前述した演出の淡白さにつながっている可能性も指摘されています。
原作のコマ割りをそのまま映像に落とし込むだけでは、アニメーションならではの躍動感や感情の機微が表現しきれないことがあります。
旧作にあった、アニメならではのコミカルな表現や、キャラクターの魅力を引き出すためのオリジナルシーンが、リメイク版では少なくなっています。
原作に忠実であることは素晴らしいことですが、それが結果的にアニメとしての「遊び」や「膨らみ」を失わせ、物語を窮屈に見せている、という側面もあるのかもしれません。

。「ひどい」って言われるのには、やっぱり偉大な旧作アニメの存在が大きいんですね。
私も旧作が大好きだったから、気持ちは少しわかるかも…。
でも、なんだか寂しいですね。

これはリメイク作品の宿命とも言える。
特に『るろうに剣心』のように、ファンの心に深く刻まれた作品は、比較される対象があまりにも大きい。
演出、声優、作画、そのすべてにおいて、旧作という巨大な壁と向き合わなければならないんだ。
BGMが印象に残らないという厳しい意見
アニメの雰囲気を決定づける重要な要素であるBGM。
旧作アニメは、『そばかす』や『1/2』といった国民的ヒットソングを生み出しただけでなく、劇中で使用されるサウンドトラックも非常に高い評価を得ています。
緊迫した戦闘シーンを盛り上げる曲、剣心の悲しい過去を想起させる切ないメロディなど、多くの視聴者の記憶に今もなお残っています。
それと比較すると、リメイク版のBGMは「印象に残らない」という声が少なくありません。
決してクオリティが低いわけではないのですが、旧作のBGMのようにシーンと完璧にシンクロし、視聴者の感情を増幅させるような「神がかった使い方」が少ないと感じるようです。
音楽面でも、偉大な旧作の壁がリメイク版の前に立ちはだかっていると言えるでしょう。
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海外のファンや「なんJ」での評価は?
これらの批判は、日本のファンだけのものではありません。
海外の大手掲示板サイトRedditなどを見ても、「がっかりした(disappointed)」という声が多く見られます。
特に、『呪術廻戦』や『鬼滅の刃』といった近年のハイクオリティなバトルアニメと比較し、アクションシーンの迫力不足を指摘する声が目立ちます。
また、日本の匿名掲示板「なんJ」などでも、やはり演出の淡白さや声優への違和感を指摘する意見が主流です。
よりストレートな物言いで、「熱意が感じられない」「ただのダイジェスト版」といった辛辣なコメントも散見され、コアなファン層からの厳しい視線がうかがえます。
リメイク版は失敗作なのか?
ここまで厳しい意見を中心に見てきましたが、ではリメイク版は完全な「失敗作」なのでしょうか?
結論から言えば、決してそんなことはありません。
批判の多くは、絶対的な比較対象である旧作アニメの存在から来ています。
もし旧作アニメが存在せず、このリメイク版が初めての『るろうに剣心』のアニメ化だったとしたら、評価は全く違ったものになっていたでしょう。
それほどまでに、旧作が与えたインパクトは絶大だったのです。
次の章では、これらの批判点を踏まえた上で、リメイク版が評価されているポイントを詳しく見ていきましょう。
「ひどい」だけじゃない!るろうに剣心リメイクの評価されているポイント
厳しい意見が目立つ一方で、リメイク版ならではの魅力や、高く評価されている点も数多く存在します。
ここでは、リメイク版が持つポジティブな側面に光を当ててみましょう。
原作ファン待望!原作に忠実なストーリー展開
批判点としても挙げましたが、原作に忠実であることは、リメイク版最大の評価ポイントです。
旧作アニメでは描かれなかったエピソードや、改変されてしまったキャラクターの心情などが、原作通りに丁寧に描かれています。
特に、物語の核心に迫る「人誅編」は、旧作ではアニメ化されませんでした。
リメイク版がこの人誅編までを完全に映像化してくれることは、長年の原作ファンにとってまさに待望の展開です。
アニメオリジナル展開を好まなかったファンからは、「これこそ我々が見たかったるろうに剣心だ」と絶賛の声が上がっています。
現代の映像技術で蘇る美麗な作画と剣戟アクション
「味がない」という意見がある一方で、現代の映像技術で描かれるビジュアルの美しさは、やはり大きな魅力です。
HD画質のクリアな映像で、和月伸宏先生の描く魅力的なキャラクターたちが生き生きと動き回ります。
特に、剣心たちの繰り出す剣戟アクションは、旧作以上にスピーディーかつ滑らかに描かれており、見応えがあります。
作画の安定感も高く、クオリティの高い映像を毎週楽しめるという点は、リメイク版の大きな強みと言えるでしょう。
1996年に放送が開始され、一大ブームを巻き起こしたアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。 あの頃、テレビの前で胸を熱くした記憶は、今も色褪せることはありません。 そして2023年、完全新作として再びアニメ化されたこと[…]
旧作を知らない新規ファンからは「普通に面白い」の声も
ここまでの批判の多くは、旧作を知っているが故の「比較」から生まれるものです。
逆に言えば、旧作というフィルターなしでリメイク版に触れた新規ファンからは、「普通に面白い」「キャラクターが魅力的」といった好意的な感想が多く聞かれます。
先入観なく物語に没入できるため、明治の時代を舞台にした剣客のドラマと迫力のアクションを素直に楽しむことができているようです。
このリメイクをきっかけに、『るろうに剣心』という作品のファンになった人も少なくありません。
新しい世代に作品の魅力を伝えるという点で、リメイク版は大きな役割を果たしているのです。
打ち切りの噂は本当?2期・3期の放送情報を解説
これだけ「ひどい」という評価があると、ファンの間では「途中で打ち切りになってしまうのではないか?」という不安の声が上がっています。
打ち切りの噂は完全にデマです。
リメイク版『るろうに剣心』は、第1期が2クール(全24話)で放送された後、すでに続編の制作が正式に発表されています。
- 第2期『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱』:2024年10月よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送予定。
- 第3期:第2期の放送終了後、2025年3月から制作が決定済み。
このように、物語のクライマックスである「京都編」、そしてその先の物語まで描かれることが確定しています。
商業的にもプロジェクトは成功しており、制作陣が最後まで描き切るという強い意志を持っていることの表れです。
安心して今後の展開を見守ることができますね。
比較されるOVA「新京都編」もひどい?その評価を解説
リメイク版の評価を語る上で、しばしば比較対象として名前が挙がるのが、2012年に発売されたOVA『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 新京都編』です。
実はこの『新京都編』も、ファンの間では「ひどい」という評価が定着してしまっている作品なのです。
なぜ『新京都編』はひどいと言われたのでしょうか?
主な理由は以下の通りです。
- ストーリーの再構成と駆け足展開
『新京都編』は、原作で最も人気の高い「京都編」を、巻町操の視点から再構成した物語です。
しかし、前後編合わせてわずか90分という尺に長大な物語を詰め込んだため、多くの名シーンやキャラクターの掘り下げがカットされ、ダイジェストのような駆け足展開になってしまいました。 - キャラクターの改変
尺の都合上、キャラクターの言動や性格が原作から大きく改変されてしまった点も批判の的となりました。
特に、剣心と薫の関係性や、仲間たちの見せ場が大幅に削られたことに、多くのファンが不満を抱きました。 - 期待値が高すぎた
『新京都編』は、伝説的な傑作と名高いOVA『追憶編』を手掛けた古橋一浩監督が再びメガホンを取ったことで、ファンの期待が非常に高まっていました。
その高すぎた期待値と、実際の内容とのギャップが、より厳しい評価につながってしまった側面もあります。
このような経緯から、『新京都編』は多くのファンにとって「なかったことにしたい」作品の一つとされています。
だからこそ、リメイク版で放送される第2期『京都動乱』には、「今度こそ完全な形の京都編が見られる」という大きな期待が寄せられているのです。

打ち切りどころか、3期まで決まってるんですか!
よかった…。
それに、『新京都編』にはそんな歴史があったんですね。
知らなかったです。

批判的な声が目立つから心配になるかもしれないが、ビジネスとしては成功している証拠だ。
そして、『新京都編』の失敗があったからこそ、今回のリメイクでは「原作を忠実に、最後まで描き切る」という方針がより強固になったんだろう。
2期の『京都動乱』は、ファンにとって真価が問われる重要なシーズンになるはずだ。
社会現象を巻き起こした大人気漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。 その名を冠する映像作品は数多く存在しますが、中でもひときわ異彩を放ち、ファンの間で「ひどい」「トラウマになる」と語り継がれる作品があります。 それがOVA『[…]
まとめ:るろうに剣心リメイクはなぜ「ひどい」と言われるのか
この記事では、るろうに剣心リメイクが「ひどい」と言われる理由から、評価されている点、そして今後の展開までを詳しく解説してきました。
最後に、本記事で解説した内容をまとめます。
- るろうに剣心リメイクが「ひどい」と言われる最大の理由は、旧作アニメと比較して演出が淡白で、熱量が感じられない点にある。
- キャストが一新された声優陣に対しては、演技力そのものより、旧作のイメージが強すぎるための違和感を覚えるファンが多い。
- 作画は現代的で美しいが、旧作の持つ独特の「味」や雰囲気がなくなったと感じる意見もある。
- BGMやアニメならではの表現についても、旧作の印象が強く、物足りなさを指摘する声が上がっている。
- 一方で、原作のストーリーを最後まで忠実に描く姿勢は、多くの原作ファンから高く評価されている。
- 「打ち切り」の噂はデマであり、2024年10月から第2期『京都動乱』、さらに第3期の制作も決定している。
- 過去に「ひどい」と評されたOVA『新京都編』の存在が、リメイク版の京都編への期待をより一層高めている。
結論として、リメイク版『るろうに剣心』への批判は、作品そのものの出来が悪いというよりも、あまりにも偉大でファンの心に深く刻まれた旧作アニメの存在が大きいと言えます。
思い出は美化されるものです。
しかし、リメイク版は新しい世代に『るろうに剣心』の魅力を伝え、原作の結末までを映像で届けるという重要な役割を担っています。
旧作へのリスペクトを忘れずに、リメイク版ならではの良さを見つけながら、これからの剣心たちの旅路を見守っていくのも、一つの楽しみ方ではないでしょうか。


